「高橋卓也ヴァイオリンコンサート」優しい音楽が伝わって来る。
2010年7月6日、アウトリガーグアムリゾートに於いて「高橋卓也ヴァイオリンコンサート」が開催されました。また、7月8日には、子どもたちも一緒に楽しめる「ファミリーコンサート」が開催されました。
今回の「ベネフィットディナーコンサート」は、グアム日本人学校体育館建設のためのチャリティーコンサートで、高橋卓也氏をはじめ、グアムテリトリアルバンド、アウトリガーグアムリゾート、DFSギャラリア、グアム日本人会など多くの方々の好意により実現しました。
今回WAVEは「ベネフィットディナーコンサート」に参加させていただきましたので、その模様をご紹介いたします。日本から来られるツーリストのみなさんにも、広く参加していただけるコンサートでしたので、次回の参考にしてくださいね。
まずは赤・白お好きなワインと豪華な4コースディナーを。
窓の外はまだまだ明るい6時30分過ぎ、アウトリガーグアムリゾート2階の、サンホセボールルーム入口で、ワインチケット2枚をもらい、自分の席を確認して中に入り席に着きました。
今回のディナーコンサートには、1人2杯のワインが含まれていました。コーヒー、紅茶、ソフトドリンクは無料なので、ワインの飲めない方もご心配なく。
ほどなく運ばれて来たのはアペタイザー。アボカドをたっぷりのせた牛たたきのポン酢ソース添え。そして、チーズとハーブをトッピングしたパン。ワインのすすむおいしいアペタイザーとパンです。
続いて、鶏胸肉を盛り込んだサラダ。ポータベラマッシュルーム、ハム、チェリートマト、ベイビーグリーンと彩りの良いサラダに食が進みます。どんなコンサートになるんだろう、とステージに目をやりながら、わくわくしてきます。
そのあと出て来たのはメインディッシュ。軽く焼いた白身魚(タラ)としいたけごはんのおにぎりに、パクチョイが添えられた和風テイストの一品。ほろ酔い気分でどれもおいしくいただけ、最高の気分です。さすが、アウトリガーグアムリゾートです。
最後に出て来たのは、もちろんデザート。チョコレートスフレとバナナジェラート。ここでコーヒーをいただき、甘いデザートタイムを堪能しました。ゆっくりと食べられるように、時間はたっぷりと取ってあります。
きれいな音楽は心を癒し、汚れた心を浄化してくれました。
さあいよいよ「高橋卓也ヴァイオリンコンサート」の始まりです。まずは「グアムテリトリアルバンド」という地元オーケストラとの共演です。どのような展開になるのか、初めてのヴァイオリンコンサートに期待で胸がふくらみます。
高橋卓也氏といえば名門ニューヨークジュリアード音楽院、及びインディアナ大学音楽学部に留学。さらにヨーロッパ各地で演奏活動を続け、帰国後は「ヴァイオリンをもっと身近なものに」をコンセプトに活動中。
クラシックから演歌まで、ジャンルにとらわれないマルチプレイヤーとしてのコンサートは、テレビをはじめマスコミにも広く紹介されています。現在ではハワイでの活動も広げ、ヴァイオリンを通して音楽の楽しさを紹介する話題のヴァイオリニストです。
また、マキシモ氏指揮する「グアムテリトリアルバンド」は、小学生のおぼっちゃまから、年配のおじさままで在籍する、ローカル色濃いグアムの公式バンドです。
グアムという小さな島では、音楽の道を志す人々がその力を披露するチャンスは少なく、ましてやディナーコンサートというような催しはほとんどないに等しいので、今夜はチャンスなのでは。
と思いましたが、前日(アメリカ独立記念日の振替休日)のサイパンでの講演を終え帰って来たばかり。そして、7月中には高橋卓也氏のふるさと岐阜での講演に出発するという超多忙なバンドでした。
音合わせをする時間がなく、当日、早朝5時からリハーサルをしたそうです。朝早いにもかかわらず、誰1人いやな顔もしないで、一緒に音楽を作ろうという気持ちで取り組んでくれた、と高橋卓也氏は絶賛。
1曲ごとに曲の説明を聞きながら、盛り上がっていきました。
30年以上に渡り、オペラやバレエの伴奏をするピアニストとして活躍してきたギャリー氏とともに、ソリスト高橋卓也氏のヴァイオリン演奏が始まりました。
2曲目の「リベルタンゴ」、それは作曲家が没してから、そのタンゴの作風が認められたという曲。それを聞いて、ああタンゴというのは、このようにアレンジすることができるのか、と楽しんで聞くことができました。
また、4曲目の「ノダメ・メドレー」、これはノダメというアニメに多く使われている、クラシックやその他のいいところだけを抜粋したメドレーだそう。
先にこれを聞いておくと、クラシックに縁のないわたしにも、短いクラシックやその他の曲を何曲も弾いているんだなと分かりました。
高橋氏のトークはごく自然体で、ほのぼのと優しい雰囲気が伝わって来ます。音楽家を目指して勉強していた頃の、貴重な思い出話や、コンサートでの不思議なできごとの話など、興味深い話ばかりでした。
と、突然バースデーソングが。なんとこの日お誕生日を迎えたラッキーな人がいました。アウトリガーからはバースデーケーキも登場し、高橋卓也氏の生ヴァイオリン演奏による、ハッピーバースデーツーユー。
当の本人が最も驚いた様子。高橋氏によると、コンサートの時はいつも生演奏で、お誕生日をお祝いします、とのこと。お誕生日はやっぱりいいものです。遠慮なく公言することにしましょう。
そして本日、ただ1組ツーリストの参加者がいらっしゃいました。東京からお越しのこちらのご夫妻は、半年に1度グアムを訪れているとのことで、ヴァイオリンコンサートに参加できて、楽しい思い出ができました、とのことでした。
日本より敷居も高くなく、お安く、家庭的なこのようなコンサートに、ツーリストの方もぜひ参加していただきたいものです。
7曲目の「涙そうそう」では、客席の間を歩きながらの演奏で、すぐ耳元で大好きな「涙そうそう」を聞くことができました。ベリーハッピー!
そしてまた最後には、グアムテリトリアルバンドとの共演。なんと坂本九のすきやきソングメドレー。ローカルの人たちもよく知っている曲で、どんどん盛り上がり、会場はひとつとなりました。
高橋卓也氏に「グアムの印象はいかがですか?」とお聞きしたところ、「人があったかい。」という嬉しい第一声が返ってきました。
「みんなが1つのものを作り上げようとして取り組んでいました。そのために助け合おうという雰囲気があって、外国人である私を、ずーっと前からの友人のように扱ってくれたことは、何といっても一番嬉しかったです。」
「日本では何か距離をおく感じですが、みなさんはとても積極的で、一緒にやろう、一緒に作ろうという気持ちが強く、あったかいなと感じました。」高橋氏自身とても優しく、親しみやすく、笑顔は少年のようなピュアな感じがいたしました。
またコンサートで最も心がけていることは、音楽を楽しむこと。お客さんと一緒に楽しむことだそうです。確かに楽しませていただいた素敵なヴァイオリンの夕べでした。
そして最後に「ヴァイオリンは高橋氏にとって何ですか?」とお聞きすると「体の一部です。」と返ってきました。
ヴァイオリンは体の一部、自分の心を映し出す鏡のようなもの。自分の心に問題があって怒っている時は、ヴァイオリンはいい音を出してくれないそうです。そんな時には、いい音を出してね、とヴァイオリンにお願いするそう。
気分の乗っていない時には、気持ちが音に出てしまう、反面いやなことはヴァイオリンが忘れさせてくれるのだそうです。
アンコール曲までくると絶好調で、もうひとコンサート聞きたい気分でしたが、時間となってしまいました。参加したみなさんは、すばらしいと興奮気味。妊婦さんもいらっしゃいましたが、胎教に良かったようで、おなかの赤ちゃんがよく動いていたとのことでした。
お金や労力を惜しんではいけないなぁと思います。高橋卓也氏との出会い、コンサートの経験は、多少衰えた脳細胞を活性化させ、心に奥深さを作り出す好機となりました。




